Column Vol.08
対馬沖火災船から乗組員を救助!!
第七管区海上保安本部比田勝海上保安署
対馬沖火災船から乗組員を救助!!
第七管区海上保安本部比田勝海上保安署
令和4年8月31日、午後10時42分ころ、「長崎県対馬市伊奈沖で底引き網漁船の機関室から火災が発生した」旨の118番通報がありました。
直ちに第七管区海上保安本部対馬海上保安部から巡視船らいざん及び比田勝海上保安署の巡視艇あきぐもが現場へ急行、あきぐもが火災船に接舷し乗組員9名全員を救助しました。
救助した火災船の乗組員9名の内、機関室内で作業をしていた機関長だけが手や太ももにやけど等の軽傷を負いましたが、命に別状はなく、他の乗組員には怪我もなく無事でした。
当時、火元である機関室は密閉消火で延焼を抑えていましたが、電源は喪失し、船内は真っ暗なうえ、火勢が再び強まるおそれもあったことから、一刻も早く、乗組員を巡視艇に移乗させる必要がありました。
しかし、波高約2メートルの現場海域では、安全に接舷・移乗させることはできないと判断、火災船を曳航している僚船と伴に浅茅湾へ迅速に誘導し、救助したものです。
今後も、研鑽を重ね対馬の海を守り国民の安心・安全に寄与できるよう尽力してまいります。